2日間・全3回公演(公演時間各55分)
- 20日(土)
- 13:30開場 14:00開演
- 21日(日)
- 13:30開場 14:00開演 ⁄ 17:30開場 18:00開演
- チケット
- 前売 / 当日 3,000円
- 名古屋市中川区出身
国際舞台で活躍する舞踏家が、
世界プレミアとなる新作で凱旋!! - パリにおける山海塾の活動から、1年。自らが育ち、世界へと羽ばたく起点ともなった中川運河に舞い戻り、新たな再生への扉を開け放つ!世界を舞台に活躍する若き舞踏家・浅井信好が、パリと東京で活躍する各界気鋭のクリエイターの総力を結集し、水辺の倉庫空間を、ゼロから未知の創造空間へと転化。浅井自らのプロジェクトの集大成となる渾身の新作『Coup de folie~狂気の発作~』を、世界初上演。震災後の日本に問う、我に問う、本能に呼び覚まされた肉体が、躍り、物語る2日間。
- 作品コンセプト
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記憶は時間と共にその輪郭を不鮮明にしながら膨張し続けていく。
記憶を忘れ去ることを恐れるがあまり、
その輪郭を線でなぞることで記録しようとする。
その記憶から記録へと移行する間に脳はあらゆるものを捏造していく。
人間は世界を事実とは逆行するように見たい方法で見ようとするからだ。
私は一つの想いに耽っている。丘の上に立ち、いくつかの白い箱とその彼方に広がる水平線の風景。
有限の事実と無限の想像が存在し、
その二つの事象が混在する狭間で私は答えを探し続けている。
- Concept
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As the time passes, Memory continues expanding as shading off its contour.
By the fear of losing it, one tries to picture his memory in order to keep a record of it.
During this process of making the memory to the record, human brain invents things as they wish so that the world would be convenient for them.
I have a thought.Standing on a hill, I see several white boxes and the spreading horizon beyond them.
In-between the definite fact and the infinite image, I am seeking the answer.
浅井信好は、2010年~2011年に活動の拠点をベルリンに移し、雪景色の原風景からインスパイアされたシリーズ「Fata Morgana」の創作を開始。 2011年~2012年は活動の拠点をテル・アビブに移し、精神と歴史に内包される闇を研究するシリーズ「狂気の発作」の創作を開始。 この2作品は光から闇へ、闇から光へという一方向性のルールのもとで制作されている。 2009年の時点で構想が完成しており、各章を掘り下げることで作品本来の強度を強化することを目的に、別の創作形態を通して、再構築と客観視を繰り返し行ってきた。 2012年秋、「狂気の発作」の完成形が、名古屋の中川運河の倉庫を舞台に世界初公開となる。
- 作品解説
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人間は常に何らかの選択を強いられながら死へ向って歩み続けている。 まるで、天秤の二つの皿に選択肢を載せ、時に自発的な行為によって片方の皿に加重を加えることで自ら問いに答えを導きだすことを選択したり、悩みの末、答えを導きだすことが出来ないときは均衡を求め、回転しつつ、上下する運動を永遠に眺め続けることしか出来ないこともある。 しかし、死というものに制限時間があり、それを他者によってコントロールされているとしたらどうだろうか。 自ら選択するという行為を拒否し、いつか天秤の均衡が崩れ、答えを示唆してくれることを待つならば、我々の命はあっという間にタイムオーバーになってしまう。
今の我々が生きる社会はまるでゲームのようである。
我々に悪影響を与える物が目の前にあると仮定し、それらに対して、選択することを拒否し、運命に身を任せることを選ぶのならば、体力ゲージは削られ、制限時間も刻々と無くなっていく、そして、最後はゲームオーバーという結果しかない。 しかし、バーチャルとリアルは違うのだ。我々が生きるこの世界でスイッチを切れば、リセットなど出来るはずがないのである。 ならば、我々はどうすればいいのだろうか。 私ならば、この難解なゲームをクリアする為、常に自らの意志によって答えを導きだすことを選択したい。この普遍的に均衡を保とうとする天秤に自らの意志で選択するという分銅を載せ、どちらかのステージの扉を開け続け、ゴールを目指すだろう。 待つという選択を選び、他者によってコントロールされた制限時間の中で生きるか、進むという選択を選び、全てのステージをクリアして、ゴールを目指すかしかないのである。
そして、ゴールした先にあるものが何なのかを見つけて欲しいのだ。
クレジット
作 | Strawberry shake project . Co |
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出演、演出、振付、美術 | 浅井信好 |
構成 | 浅井信好 / 石塚菜々子 / KÔ ODA |
映像 | KOS-CREA |
音楽 | YOSHIZUMI / 松本亨 |
衣装 | TENKI(三田真一 / スズキタカユキ / 土屋秋恆) |
小道具 | 浅井信好 / 安井英貴 |
美術協力 | 石塚菜々子 / ATELIER MISTO(Miza Mucciarelli + Oleg Roman) |
演出助手 | KÔ ODA / 橋下知久 |
宣伝写真 | KOZUMI HIGAKI |
照明 | 東條達也 |
音響 | 平尾義之 |
共同製作 | CANAL ART(名古屋) / Clipa Theatre(テル・アビブ) / Strawberry shake project.co(パリ) |
舞踏家、振付師 、メディアアーティスト テル・アビブ、パリ在住
公益財団法人ポーラ美術振興財団から平成22年度在外研修員(ドイツ)
平成23年度 文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(Batsheva Dance Company)
10代より国内外のストリートダンスコンテストで優勝した後、国内外のアーティストバックダンサーや振付を手掛ける。
舞踏団「山海塾」に2006年~2011年まで在籍し、第6回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞作品「時のなかの時~TOKI」をはじめ、5作品に参加。ソロ活動ではVivienneWestwood、Levis、LOUIS VUITTON、CHARRIOL、individual sentiments等のブランドとのコラボレーションや東信、土屋秋恆、三田真一、スズキタカユキ、新井健太、山本基達との革新的なセッションを行う。
ドーハで開催されたアジアオリンピックに日本人ソリストダンサーの1人として参加。
海外ではパリ、テル・アビブを拠点にパフォーマンスのみならず、インスタレーションやメディアアート作品も多数発表し、近年では福島現代美術ビエンナーレをはじめ、各国のフェスティバルに正式招聘をされ、高い評価を得ている。現在までに22ヶ国90都市以上で公演や展覧会を行う。
スタッフプロフィール
- Strawberry shake project.Co
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浅井信好が主宰するプロジェクトカンパニー。活動拠点を限定することなく、プロジェクトごとに現地のアーティストとコラボレーションし、新たなアプローチで作品を発表することを目的に2011年より活動を開始。
2006年から現在まで浅井信好が継続して創作しているシリーズは谷崎潤一郎の陰翳礼賛をモチーフに起用し、創作されている。一貫したテーマである「光の欠如の先」を多種多様な表現手法を用いて、発表している。
2011年より同一のテーマで浅井信好個人名義とStrawberry shake project.Co名義での創作を開始。
- KÔ ODA (KOS-CREA)
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1978年フランス国クリシー市生まれ。2004年より、在仏日本人アーティスト・ダンサー・ミュージシャンと現代的な前衛舞踏集団「YAMATONATTO」を結成。アートディレクション、グラフィックデザイン、サイトデザイン、音楽演奏(ベースギター)、映像編集をてがける。年におよそ4 回のペースで公演。2007 年、舞踏家・保坂一平ソロ名義に変更。2005年よりデザイナー前濱進作のブランド『golem』にてアートディレクションを担当する。主にグラフィックデザイン、映像撮影、2008 年より写真撮影。2006年、フラワーアーティスト川口昌亮氏と花と映像の合作展示会『XY-XX』を行う。2007年、ENSAD・グラフィック・マルチメディア・デザイン科主席卒業。2008年、故ピナ・バウシュの目にとまり、ドイツにて前述の保坂一平の舞台の招待公演を行う。グラフィック・デザインおよび舞台投影用の映像作成。
同年、上海のアートフェアにてグラフィック作品『sf』展示。写真家ニック・ナイトの運営するショーケースサイトにてブランド『KOSMETIQUE LABEL』のイメージ映像を制作発表。以後、個人、企業、ジャンルを問わずグラフィックデザイン、サイトデザインを主にフリーランス・デザイナーとして活動。副業としてイメージカット、ルックブックや商品撮影などの写真撮影や、メイキング、オーディションなどの映像撮影も行う。
- 石塚菜々子
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アーキテクト
日本で工学修士課程建築学を修了したのち、デンマークコペンハーゲン、デンマーク王立アカデミー建築学校のゲストスチューデントとしてProf.ヤン・ゲール氏の元で、街づくりデザインを学ぶ。その後、PLOT(現B.I.G. とJDSarchitects)(デンマーク、コペンハーゲン)にて勤務。
担当作品は、チボリ公園内劇場の改修プロジェクトや、Island Brygge地域のアーバンデザイン+住宅棟、ノルウェークリスチャンサンド劇場・音楽ホールなど建築コンペティション多数。
2006年からフランスパリに移り、Dominique Perrault Architectureにて勤務中。
主な担当作品は、大阪富国生命ビル(コンペ時)、イタリア・サンペリグリノ市温泉保養施設、フランス・アルビ市グランドシアター、スイス工科大学ローザンヌ校のティーチングラボなど。現在、パリ在住。
- 松本 亨 (マツモト トオル)
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コンポーザー
1983年28歳 広島県出身 東京都在住。 東京インディーズシーンで暗躍し孤高のアートを展開したPsysalia Psysalis Psycheの頭脳でありコンポーザー。コンセプチュアルなアルバムやEPの他に、自身が企画し行われた連続シングルリリースではファッションブランドFUGAHUM三嶋章義、パルコCMなどのArt Director吉田ユニ、大島慶一郎や浅井信好らを擁するクリエイター集団TOILET、写真家新井健太、など等クリエイターと共に約1年を通して6作連続でリリース。ソロ活動では映像作家アレッサンドロ・ティネリ、音楽家ダニエル・カルマシーノらと共に、パリコレクション2010秋 冬、DAMIR DOMAのコレクション音楽の担当。 フラワーアーティスト東信初の映像作品DVD『Drop Time』への音楽提供や、イタリア車Alfa Romeo,GiuliettaのWebコマーシャルの音楽を担当。 自身唯一のソロ名義作品『AND AND』では世界的に活躍するアニメーション作家水江未来とコラボレートし、CALF夏の短編祭のテーマソングを担当。オランダのオーバーハウゼン映画祭選出に続き、チェコのANIFEST国際映画祭にてMUSIC VIDEO部門の最優秀賞を受賞。 生楽器演奏、エレクリックなサウンドから現代音楽に至る多様なジャンルを自在に行き来するボーダレスなサウンドで、緻密なソングライティング/アレンジにより独自の Pop ワールドを展開。前衛的・実験的要素を吸収しながら Electro や Hiphop アプローチで介した作品などやりたい放題だが、こだわりが一貫してそれら多種な音楽を独自の音として統一させている。サダキチ・ハルトマン的国籍不問のアーティスト。
- YOSHIZUMI
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作・編曲家
主に映画、舞台など劇判作家として活躍中。特にピアノを主体とした叙情性あふれるサウンドトラックには定評がある。また鍵盤楽器以外にもギター、ベース、ドラムなどすべて一人でこなしジャンルに囚われない幅広い作風でミュージカルへの楽曲提供など、活動の幅を広げている。
- TENKI
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ファッションデザイナースズキタカユキ、スタイリスト三田真一、ステインアーティスト土屋秋恆からなるアートユニット。墨、絵の具、食材、油等を使い、洋服に様々なステイン(シミ)を付け、スタイリング。ショーやプロモーションビデオの他、インスタレーションを主体とする空間構成も手がける。
Outfit=洋服とArt=芸術の融合した言葉「Artfit アートフィット」という新機軸をテーマに二次元、三次元、ファッション、アートなど、シャンルや概念にとらわれ すに「美しさ」を追求し、革新的な独自の表現活動を続けている。
- スズキタカユキ
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ファッションデザイナー
1975年愛知県生まれ。東京造形大学在学中に友人と開いた展示会をきっかけに映画、ダンス、ミュージシャンなどの衣裳を手がけるようになる。2007年より東京コレクションに参加。現在では ユニクロや agateとのコラボ レーション、インスタレーションなどの空間演出、ウェディングドレスや一点ものアイテムを手掛けるなど活動の場を広げている。
- 三田真一
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スタイリスト
1995年スタイリスト熊谷隆志氏に師事し、1997年?スタイリストとしての活動を開始。その翌年渡英、ロンドンを拠点としてヨーロッパの雑誌、広告を中心とした活動を経て、2001年帰国後、ファッション誌、広告、ミュージックビデオなどを多数手がけ、現在に至る。
- 土屋秋恆
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ステインアーティスト 南北墨画会師範。
1992年斉藤南北氏、寺山南楊氏、両氏に水墨画を師事しわずか2年という異例の早さで師範となる。2009年、 全国水墨画研究会合同展(日中合同公募展)大賞を受賞。その他、Christian Dior、TOMMY HILFIGER、LEXUS、VISA、 NOKIA、CHIVAS REGALなど世界各国で開催されたトップブランドのVIPパーティーにてライブパフォーマンスを披露。
- KOZUMI HIGAKI
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ファッションフォトグラファー
1983年、奈良県生まれ。 アイルランド、ダブリン在住時に本格的に写真を始める。帰国後、文化出版局のスタジオにてスタジオアシスタントを3年務める間にフリーランスのフォトグラファーとしてファッション、CDジャケット等の写真を撮影する。2010年に渡仏、フォトグラファーStephane Sednaoui氏のアシスタントとして働いた後、独立。現在東京とパリを中心に活動中。
- 安井英貴
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フローリスト
2003年 エクセレンスフラワービジネス科フラワーデザインコース卒業
卒業後、英国wittle collegeに留学 帰国後、フローリストとしての活動を開始
イベント、ファッションショーなどの会場演出や様々なアーティスト・ショップとコラボレーション にて作品を発表2010年
- at Plutinum アンティーク家具と生花の作品展示 w/ store in factory salon V reception party
- ライブペイントステージ演出 w/ 土屋秋恆
2011年
- 東日本復興支援イベント kaori sing for 「 」 ステージ演出、ライブパフォーマンス
- club Mago & Live & Lounge Vio anniversary party ライブパフォーマンス
- Weizhi Inc. 1st anniversary party スペースデコレーション
2012年
- exhibition [ Cradle to Grave ] アンティーク家具と生花の作品展示 w/ UNCLEDECO
- showcase [ The Sequence of The Moments ] 2部康生のライブパフォーマンス
- 3/11 club Mago 生花と古着を使用した作品展示、スタイリストとともに展示物を変形させるパフォーマンス
- CANAL ART pre event [ The Virgin Landscape] ゴーレムと生花の作品展示 w/ Cyril Rouge aka GOLEMFABRIK
- time is echo presents [ Lotus Japan Tour ] キャンドルと生花のスペースデコレーション w/ candle shop kinari(一部抜粋)